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おさるのジョージ ゆめをみる

こんにちは。
OSAGARI絵本の伊藤です。

3月から続いたイベントラッシュが一段落したので、
またまた「本日の1冊」のご紹介です。

『おさるのジョージ ゆめをみる』
(M.&H.A.レイ原作/渡辺茂男訳/岩波書店)

アニメでもお馴染みの、
いたずら好きなおさるのジョージが、
珍しく「いたずらをしない」お話です。

一日中「ちいさすぎる」と
言われつづけたジョージが、
ソファで映画を見ながらウトウトすると…
なんと、体がとってもとってもビッグに!

でも、大きくなりすぎて、
ジェットコースターにも乗れないし、
大好きな「きいろいぼうしのおじさん」の
腕の中にも飛び込めない。
(飛び込んだらおじさんが潰れちゃう…)

困ったなあというところで目が覚めると、
体は元の大きさに戻っていた、
という内容です。

ある日、お店でこの絵本を見つけた息子は、
お店に来るたびに「これ読んで~!」と
あきちゃん先生にせがんでいました。
少し長い絵本ですが、じーっと聞き入って、
最後にあきちゃん先生が

「ベッドは、ジョージに、ぴったりのおおきさでした」
「ジョージは、ベッドに、ぴったりのおおきさでした」

と、ゆっくり読み終えると、
息子は少しホッとしたような顔をします。

この絵本は、早く大きくなりたいという
子どもの心理をよく表していると同時に、
大人にとっても、
子どもが小さな今だけの喜びに
ふと気づかされるような1冊です。

(めんどくさいくらい)大人の真似をしたがって
(腰が痛いのに)抱っこ抱っことせがんでくる
小さな我が家のおさるさん。

でも、そんな今が刻々と過去になり、
いつか息子を持ち上げられない日が来るのかと思うと、
「今のうちに!」とばかりに
やたら息子を抱き上げてみるという。

早く大きくなってほしいけど、
いや、もう少しおさるさんでいてほしいと思う、
複雑な親心、です。

※お店に1点在庫あり。表紙に焼けがありますが、中はきれいです。
※『ひとまねこざる』と『おさるのジョージ』の違いについてはこちら

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わくわくを贈る絵本店
「OSAGARI絵本」

◆OPEN 月~金 13:00~17:00
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◆場所 文京区関口(有楽町線・江戸川橋駅直結)
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4月 24, 2018

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