スタッフブログ:
子どもを観察し、一緒に喜ぶ

こんにちは。
OSAGARI絵本の伊藤です。

東京は晴れやかな空の下、1週間がはじまりましたね。
息子を幼稚園に送っていくと、
満開だったチューリップの花は終わりに近づき、
大木に点々としていた芽がふくらみ始めています。
もうすぐ新緑の時。
1年のなかで一番好きな季節です!!

さて、息子の転園から1週間が過ぎほっとしたのか、
私は土曜の朝から風邪気味でした。

お昼から息子のソルフェージュがあるけれど、
お教室まで自転車で30分ほど。
おまけに、超マイペースの息子は、
個人レッスン中もピアノの陰に隠れたり、
先生のお話をちゃんと聞いていなかったりするものだから、
同室で付き添いをしているこちらのモチベーションも
毎回下がる一方でした。

最初に先生から、
「ここでは、子どもの『学びたい気持ち』を待つようにしています」
と言われてはいましたが、
レッスン中、
息子の自由気ままを注意もできない状況で、
30分居続けるのは思いのほかストレスフル・・・。

でも、ソルフェージュを習わせたいと思ったのは私だし、
何より息子は毎週楽しみにしているからと、
気力を振り絞って自転車を走らせていると、
息子がポツリ。

「Kちゃん、今日は一人でお部屋に入れるよ」
「かっちゃま(私のこと)はお外で待ってていいよ」と。

これまで「かっちゃまも一緒にお部屋にいて!」
と言っていたのに。

そのままお教室に着いた息子は、
先生と手をつないで階段を登っていきました。
扉の向こうはどうなっているのか・・・
少し心配でしたが、
しばらくすると上の階から
「タタタタタタタタ~」と、
高らかに
16分音符を刻む歌声が聞こえてきました。
続いてキラキラ星も。

これまで、先生の「一緒に歌おう」
という誘いにも応じず、
一度も歌声を聞くことはなかったのですが、
扉の向こうから聞こえてくる歌声は
「楽しくて仕方がない」というかんじ。

レッスン時間をだいぶオーバーして
お部屋から出てきた息子は、
どこか誇らしげでした。

先生も、
「本当は16分音符はもっと先なんだけど、
Kちゃんがこれをやりたいって言ったから。
今日は特別にね」と。

春に芽吹く木々の葉っぱも、
冬の間は枯れ木のように見えて、
実は静かに呼吸を続けている。
私たちに見えないところで、成長している。

親は子どもを信じ、
日々観察し、
新しい挑戦を応援し、
できたことを一緒に喜ぶ。
できないことも一緒に受け止める。

先生と手をつないで
階段を登っていく息子の後ろ姿を
何度も思い出しています。

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4月 9, 2018

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